6月の惨敗から2ヶ月。
監督がオシムとなり、新しいメンバーでの初のAマッチ。

期待は高まる。オシムが千葉で見せたサッカーは、今ひとつパッとしなかった千葉を強豪チームにしただけではなく、攻撃的でボールが動く魅力的なものにした。

ユーゴ代表監督でW杯経験もあり、現在の日本サッカーを託すにふさわしい人物と言えた。


しかし、俺は一抹の不安がある。
もしオシムでもダメだった時、その時日本は立ち直れるのだろうかと。

ただ、多分オシムならダメではないだろうという何となくの期待はある。


そんな中、キックオフ。

まず、サプライズだったのがサントスの左MF起用。
それも、352ではなく、「後ろに1枚いる」状態での起用。
これが見事に当たったと思う。
守備もそこそこできるサントスだが、勿論、守備に不安はある。
そこに最終ラインの守備から開放し、前にとりに行く中盤での守備から攻撃というスタイルが見事にハマった。
前代表時代は守備に後ろ髪を引かれて、持ち味が出にくかったんだが、今日はイキイキしていた。

そこに、走るサッカーというよりも、加茂監督時代の既視感のある442でのプレスからのショートカウンタースタイル。
山瀬、長谷部という動きながらパス交換していくタイプに足元に収められる2トップがからんで中盤を作り、そこにサントスがダイナミックな動きで絡んだ。

攻撃の失敗を連動したプレスで再度マイボールにする連続攻撃から、素早いショートカウンター。
前半の前半だけだったが、かつて加茂監督も目指した日本らしいサッカーの未来像が一瞬見えた。

相手は後手に回ってファール。FKをサントスが勢いそのままに枠にとばして先制。
さらにダイナミックな飛び出しから、バウンドループ(老婆心命名)で鮮やかに追加点。

サントス大爆発。

これほどワクワクする代表戦を見たのは一体いつ以来だったろう。

しかし、段々日本の攻撃が機能しなくなる。
2点とった安心感やリードの余裕でアグレッシブさも少なくなった。

車で言えばエンジンの回転数を上げて、どんどんギアを上げていったのを、回転数を下げてしまった状態。
エンジンの動力が効果的に駆動力に伝わらなくなってしまった。

後半はその傾向がさらに顕著になり、たまたま回転数が上がった時だけ効果的な攻撃になった。
まずはギアを下げ、そこから再び回転数を上げてシフトアップしていくべきところを、ギアはそのままで、回転数ばかり一生懸命上げようとしてしまった。
これは効果的ではない。

それが疲労につながった。

この辺は初代表や少経験の選手が多いことも影響していて、こういうときは原点に返って、まずはプレスから、まずはキチンとしたクサビのパスからという風にはなれなかった。

その結果、連動性はなくなり、前代表のような行き当たりばったりのサッカーになってしまった。

結局、最後まで前半の前半のような連動性のある効果的な攻撃(連続攻撃)は生まれず、トリニダードトバゴの疲労が手伝っての散発的な攻撃しか出来なかった。


ただ、最初の試合で多くを望むのはあまり良い事ではない。
これまでと違う選手で、これまでと違うサッカーを志向している以上、上手くいかないことがあるのは当たり前のことでもある。

俺はもう少し良くない予想をしていたけど、最初からやるべきスタイルが少しでも出来、それが勝利に繋がったのは大いに評価していいと思う。

まあ、プロローグってとこだろう。
次のベストメンバーを組めるイエメン戦こそが第1章の幕開けって気がするな。



ガッツポーズ出たねー。
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